先日、高円寺のショーボートと中野のMOONSTEPでライブをハシゴしました。
地方出身の自分にとって「地元に生活の拠点を移す」というのは、人生の選択肢のひとつかもしれません。でも、ふらっと近場のライブに行ける今の環境は何より嬉しく、どうしても離れがたいものがあります。
ここ数週間は、オーストラリアやアメリカから来日しているバンドマンたちと交流する機会が多くありました。彼らと話していると、ライブハウスという存在がいかに日本独自のカルチャーであり、特別な場所であるかを改めて感じます。
確かに、一般的にライブハウスに足を踏み入れるのは少し敷居が高いものです。だからこそ、バンドマンである自分たちがその楽しさを体現しなければ、誰が楽しむのかと思うのです。(もちろん楽しめない日もありますが…)知らないバンドや曲を受け入れるのは簡単ではありません。それでもその壁を越えた先には、ライブハウスならではの楽しさが待っている。そう考えると、バンドカルチャーと人々との間には独特の距離感があるのだと実感します。
一方で、MYSTERYやAvalancheのメンバーから聞いた話も印象的でした。彼らによれば、海外ではライブをするために街から街へ10時間移動することも珍しくなく、日本のようなライブハウスそのものが存在しない場合が多いそうです。大抵はレストランに併設されていて、「食事に行ったらたまたまバンドが演奏していた」というスタイル。そう考えると、バンドという存在はむしろ人々の日常に近いのかもしれません。
その点、日本のライブハウスは音響も照明も機材も揃っていて、サウンドチェックの時間まできちんと確保されている。しかも電車やタクシーでちょっと移動すれば至るところにあり、「バンドを観る」という目的を持って人が集まる。海外のバンドマンから見れば、これは驚くほど恵まれた環境なのだそうです。
そしてやはり強調したいのは、日本ならではの「バンドとお客さんの関係性」。海外のバンドカルチャーにももちろん魅力はありますが、この距離感と熱量は日本のライブシーンの大きな強みだと思います。
ライブをやり、ライブを観て、ライブに生かされる――そんな日々を過ごしておりました。もれなく泥酔です。
次回Red Ball Bulletは10/5(日)吉祥寺ブラックアンドブルーでライブ!ご予約こちら!
Ryuji君からお誘いいただきました!ありがとうございます!


